東北プチ遠征レポート〜石巻篇

Posted on by on 4月 1st, 2012 | 0 Comments »

こんにちは。りんご野メンバーのトモコです。
りんご野とは直接関係ありませんが、先日、私用にて宮城を訪れることになり、この機会に念願だった石巻、いわきを拠点に活動する知人達を訪ねてきました。
また、りんご野がボランティア活動をしているということからか、被災地ボランティアの参加方法について尋ねられることが多く、今回の旅で各地域のボランティア状況についても伺ってきました。

まずは石巻篇。

石巻は、4月に当時の仕事の関係で日帰りボランティアに参加しました。
当時は、道路のがれきは撤去されていたものの、車や瓦礫が山積みとなり手つかずの建物が多く、車中の人間は誰も言葉を発せられないほどすさまじい惨状でした。それから約1年、瓦礫、車、崩れた建物はほぼ撤去され、到着した明友館の周辺も更地が多いものの、住宅の2階で生活されている様子(1階は津波の被害をうけて2階が無事だったお宅)もちらほら見えています。

明友館

石巻は、自らも被災者でありながら震災直後から自らのネットワークで救援物資を集め、自分たちの避難所だけでなく、在宅被災者の方や行政からの支援物資が届く対象外の地域の方達にも物資を配布する活動を行っている、団長こと千葉さん率いる避難所、明友館を尋ねてきました。その独自の活動をたくさんの団体が支援しており、本も出版されています。(「笑う避難所:集英社」

救援物資について
私がお邪魔した時、明友館は一度目の引っ越しを終え、石巻市総合福祉会館みなと荘の2階の1室を拠点として使用していました。
1階の元幼稚園だったスペースでは、届いた支援物資を振り分ける作業および保管スペース。こちらの施設の利用も3月末までという事で、物資を保管する場所がなくなってしまうそうです。

明友館にいる間に、60代くらいの女性が大人用の上着、孫の服、大人用おむつを探しにいらっしゃいました。なんとぺらぺらの薄い上着一枚でこの冬を乗り切ったそうです。大人用のおむつは、ちょうど知人が最近仕事でおむつをトラック1台分被災地に送った、という話を聞いていたので送り先を聞いた所、石巻だったのですが、3月11日に行われたシンポジウムや炊出しなどのイベントで全て配布されてしまったそうです。保管場所の問題もあったとか。そしてその後また大人用のおむつを探しに来られた方が・・。近所のスーパーは再開しておらず、近隣の皆さんは車で遠くまで買い出しに行かなければならず、移動販売は仮設住宅には行くけど在宅被災者たち、特に高齢の方々は移動手段などが限られ買い物に苦労されているということでした。
しかし石巻市でも物資の受け入れを終了している(石巻市HP)他、救援物資は送ってもらっても、受け入れ先(保管先)がない、というのが現状のようです。

ボランティア活動について
石巻では現在、以前のように個人でボランティアが参加できる場所や活動が限られています。というのも瓦礫や汚泥が片付き、現在は家屋の修繕、電気、水道などの整備が急ピッチで進んでおり、その中でも専門の技術をもった職人さんが必要とされているとのことでした。雨漏りの修理を業者に頼んでも、1ヶ月以上発っても職人さんが回って来ない状況とのこと。

ちょうどカナダから連日明友館に取材に来ているジャーナリスト夫妻が、被災住宅の修理の様子を見に行くというので同行させて頂きました。

こちらのお宅は、津波の被害は床上で済んだものの、地震の揺れで壁がゆがみ、1階中の壁紙がボロボロになってしまい張り替え作業のまっただ中でした。壁紙を張り替えている職人さんは、大阪から車で壁紙ののり付け機材ごといらしているそうです。少しお話を聞かせてもらうと、震災直後はボランティアで石巻入りしており、現在は通常家屋の壁紙貼りを仕事として受注していて、休日はボランティアに参加しているとのこと。

さて、私のような何の技術を持たないけれどボランティア活動に参加したい!という人はどうしたらよいのでしょうか。
仙台にて一泊したゲストハウスにて、遠方からボランティアにいらしている方々にお会いしました。私がお話したのは全て女性で、七ヶ浜で畑の再生のボランティア、津波で流された写真を持ち主にお返しする活動など、内容は様々。お話を聞くと、確かにボランティア団体はどんどん数が少なってきているけれど、それでも石巻ほか、各地域で今も活動を続けている団体がいくつかあるそうです。
また、気仙沼やその他の被災地では、今もボランティアを募集しているという噂も耳にしました。地域によって募集人数・時期、活動内容など異なるため、事前に問い合わせや確認を充分してから参加したいですね。下記のボランティアセンターHPに宮城県各地域のボランティア情報が掲載されています。

宮城県災害・被災地社協等復興支援ボランティアセンター HP

特にゴールデンウィーク等、去年の報道も記憶に新しい、ボランティア志願者が殺到しせっかく被災地に行ったのに、参加できなかった、という事も予想されますので、参加時期にも気をつけた方がよさそうです。また、取材に同行させてもらったジャーナリストご夫妻も石巻で宿泊施設がみつからず仙台からバスで通っているとのことだったので、行ったはいいが泊まる所もみつからなかった、ということのないように・・・!

明友館の千葉さんから、これからボランティアで現地入りを希望している方々へ、メッセージを頂きました。
「被災地の現状を持ち帰って伝えて下さい。それもボランティア活動です。 」

先月、東日本大震災の地震発生から1年が経ちました。しかしまだまだ多くの方が依然仮設住宅での生活など、以前の生活に戻れないままでいます。災害の記憶を風化させないこと、復興までに長い長い道のりがあることを忘れてはいけません。


(写真:石巻にある仮設住宅の一つ。隣の隣まで物音が聞こえるという話も)

それ以外の注意点。

1.やみくもに被災地入りしてもボランティア活動は困難です。
2.遅くとも1ヶ月前に活動先や宿泊施設の状況確認を行う事。
3.お困りの方は明友館HP「お問い合わせ」からご相談下さい。

※明友館は3月末に2度目の引っ越しを行いました。協力関係にある各所へスタッフも物資も分散して生活しつつ新拠点を探す事になったそうです。
本格的に機能するにはしばらく時間がかかる見込みとのことですので、お尋ねの際は、必ず前もってHPからお問い合わせ下さい。

石巻では交通機関や公共施設が完全に復旧しているわけではありません。現地を訪れたい方は、観光気分で被災地の方々の迷惑にならないよう、自分の行動には充分責任を持って行動される事をお願いします。
また、明友館を含め、現地には被災地を支援するたくさんの支援団体が存在します。彼らの活動を知り、応援していく事にも大きな意義があるのではないでしょうか。

明友館の千葉さん、りょうたろうさん、けいちゃん、こうさん、かおるちゃん、大変お世話になりました!また石巻でお会いしましょう!

www.facebook.com/

« 鎌倉イベントレポート at Naturalia鎌倉
4月13日開催、パリでのイベント情報 »

What’s New